兵庫県相生市の看護専門学校で、複数の生徒らが教員からの“パワハラ”を訴えている。長時間の激しい叱責や「けじめ」と称した罰を受けたという。さらに、一人ではなく複数の教員が行っていたとみられることもわかった。その実態を独自取材した。

「お前らどういう責任とるんや」厳しく叱責する教員 卒業生「先生とは思えなかった」

 「お前らどういう責任とるんや?取れるんか?責任。いくらパワハラですよと言われようが変わりません私」
 
 パワハラになっても構わないと言いながら教室で生徒たちを厳しく叱責する男性の声。兵庫県相生市にある市立の看護専門学校に勤める男性教員のものとされる音声だ。

 学校の卒業生Aさん。男性教員から暴言を受けてきたという一人だ。
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 (卒業生Aさん)「人のことを人格否定したりとか、すごくばかにしてきたりとか。先生とは思えなかったです」

 Aさんによると、男性教員は生徒が忘れ物や遅刻をしたり実習でミスをしたりすると長時間説教を行うほか、クラス全員の前に立たせて謝罪をさせる行為を日常的に繰り返していたという。

 (Aさん)「2時間くらい職員室で立ちっぱなしで怒られ続けることってよくありました。淡々と本当に怖い表情で話をずっと一方的にされるので、すごく怖かった」