無人店の最大の課題は「セキュリティ」顔認証の導入も
人件費削減のメリットが大きい無人店舗ですが、導入には課題もあると専門家は指摘します。

東京商工リサーチ福岡支社情報部 渡辺賢一郎部長
「システムとか初期投資がかかるので大手企業は対応できるが資金力がない中小企業はハードルが高い部分があると思いますし、セキュリティをどう確保するかという問題が大きいと思います」
無人店舗で懸念されるセキュリティの課題。

福岡県粕屋町の青果店は、顔認証システムを導入し万引き防止と売上アップを実現しました。
小野愛莉リポーター
「こちら普通の青果店に見えますが顔認証によるロック解除によって中に入ることができるんです」
入口に設置したスマホに顔を映すだけで開錠。

事前の登録は必要ありませんが、過去に万引きや迷惑行為をした人の顔を防犯カメラの映像と照合・特定することで、次回から鍵が開かなくなり入店を拒否するシステムです。

八百晴 松尾友晴代表
「セキュリティが強いというところで、周りのお店の方や住んでいる方も安心できるかなという思いでこのシステムを導入しました」
このシステムの導入後、万引き被害がゼロになったことで、午後11時まで営業できるようになり売上も増加。

売上増加や経費削減の効果をスタッフの賃金アップや野菜をより安く提供することに繋げています。
八百晴 松尾友晴代表
「賃金の上昇だったり野菜も高騰したりというのがあるので、いかに経費を抑えて野菜の方の値段を上げないようにというところでお客さんが買いやすい価格帯のものを販売しやすくなった」
福岡県内でも増え続ける無人営業店舗。
厳しさを増す人手不足を補う新たなビジネスモデルとなるかもしれません。