野﨑さんがスーツを脱ぎバスローブ姿になると…「オムツをしていてちょっと引きました」

しかし、須藤被告は“急ぐことではないと思った”といい、その場で結婚を受け入れることはなかった。初日の段階で、被告の感情が徹底的に“ドライ”で冷めていたことは、以下の供述からもうかがえる。
被告 「(野﨑さん宅)の階段が急な傾斜で、後ろから支えたら、『年寄り扱いしないで』とちょっと怒られて、『は?』となりました」
弁護人「それでどうした?」
被告 「親切をないがしろにされたから、それ以降は手を貸しませんでした」
「2階に上がったあと、(野﨑さんが)スーツを脱いでバスローブ姿になりました。その時にオムツをしていて、ちょっと引きました」
一方の野﨑さんは、その後も必死に被告にアプローチをかけてきたという。
弁護人「電話では野﨑さんはどんな話を?」
被告 「『結婚してください』とか『ア・モーレ』とか。会話というより、一方的に言ってきて切られる。いた電(いたずら電話) みたいな。付き合っていくうちに、だれに対しても頻繁に電話をかける人だとわかった」
弁護人「何度も結婚してほしいとせがまれて、どう応じていたんですか?」
被告 「『毎月100万円ちょうだいね』とか(言いました)」
弁護人「自身の予定に絡んでは?」
被告 「3月にフランスに旅行に行くから、『また今度会いましょうね』とはぐらかしました」
「(野﨑さんは)『海外旅行なんて行かなくていいじゃないですか』とか『早く婚姻届を出そう』と言いました。
また、被告が “田辺市は田舎なので住めません” とも言うと、野﨑さんはこう答えたという。
被告 「『家政婦のTさんみたいに、月に何回か来てくれればいい』と言われました」
最終的に被告と野﨑さんは、2018年2月に婚姻届を出した。被告は結婚の条件として、100万円の支払い(2018年1月~4月、実際に野﨑さんは被告の口座に計4回・各100万円を入金した)以外に、「性行為をしない」という点も求めた。野﨑さんは“別の交際女性(=10月21日に証人出廷した20年来の交際女性)が、家に来てくれるから大丈夫”と述べたという。
須藤被告が、自らの家族や知人に結婚について知らせることはなかった。
被告「契約みたいで、愛し合ってした結婚とは違う。周りに言いふらすものでもないので言いませんでした」














