“早ゆでパスタ”で調理にもエコを

一方、都内のイタリア料理店。自家製トマトソースに、揚げナスやチーズを合わせたパスタなどが人気です。

3年前から導入しているのが、“早ゆでパスタ”です。

断面に切り込みが入っていて、通常7分程度かかる“ゆで時間”が、3分と半分以下に短縮されています。

店では、“早ゆでパスタ”を使うことでガス代がおよそ2割減ったほか、客の回転数が上がって売り上げも1割程度増えたといいます。

TRATTORIA en 橋本文男オーナーシェフ
「CO2の削減だったりとかその辺にもつながっているのかなと。(環境対策を)やろうという意識じゃなくて、やっていたらエコになったというところは切り替えた良い点だと思います」

この日本の技術は世界でも…

記者
「こちらパリで開かれている食品の見本市に来ています。世界中からバイヤーが集まっているんですが、早ゆでパスタが注目を集めています」

130か国以上の食品業者などが参加した“世界最大”の見本市。日本で「早ゆでスパゲティ」を展開するメーカーが出展しました。

外国の来場者たちの反応は…

フランスから来た女性 
「普通のパスタと味は変わらないのに、調理に時間がかからないのは本当に利点ですよね」

チュニジアから来た男性
「すごくおいしい。だけど一番驚いたのは調理時間です。環境に配慮された製品はとても興味深いです」

日清製粉ウェルナ 十河佑樹さん
「おいしいというのは当たり前で、いかに環境に配慮しつつ、消費者の皆様に価値のある商品を提供していくかというところを、今後も引き続き考えて取り組んでいきたい」

生活に欠かせない“調理”でもCO2削減へ。さまざまな取り組みが始まっています。