子どもたちが個性を大切にしながら自律と共生を学ぶ「イエナプラン教育」。その普及に努める教育研究家のリヒテルズ直子さんが高知県高知市で講演しました。
イエナプラン教育とは、1924年にドイツで始まった教育モデルです。子どもたちや保護者、教育関係者ら同士の会話や交流を増やすことで、子どもたちが自分で考え行動することや社会で生きていく力を学びます。

このイエナプランの本場オランダで研究を重ね、『日本での第一人者』とも言われるリヒテルズ直子さんが、高知市で講演。

リヒテルズさんは子どもたちに知識や教養を身に付けさせるだけでなく、一人一人の個性を尊重し、どの子どもも発達できる教育が重要だと話しました。

(オランダ教育研究家 リヒテルズ直子さん)
「すべての人がユニーク。でっぱっているところ(得意なこと)、いいじゃないですかどんどん伸ばせば。みなさんの周りにいる人たちも自分とは違う人が持っているすばらしさを認めることができたら、みんないろいろなことができる」
講演会を聴いた保護者や学校関係者は子育てや教育の参考になったようです。

(小学生の保護者)
「(宿題を)一日の終わりのどこかでしたらいいというのを、子どもに決めさせて、子どもが率先してやっていけるようにしていけたら」
(小学校の校長)
「きょうの目標は何で、どこまでできたらいいのかを子どもたちが考え、学習していく、そんなところを取り入れていきたいと参考になった」
会場の芸術学園幼稚園を運営する学校法人やまもも学園は、2027年度に小中一貫の義務教育学校の設立を目指していて、この学校にも「イエナプラン教育」を取り入れる方針です。