以前は宮城の海でほとんど水揚げされなかった魚の漁獲量が近年、増えています。そのうちの一つがマダイに似た魚「チダイ」です。
なぜ漁獲量が増えているのか、そして、チダイの活用に向けた取り組みについて、今野気象予報士の報告です。

今月1日、石巻魚市場に水揚げされた魚たち。宮城県近海よりも南の暖かい海に生息する「暖水性の魚」の姿が目立ちました。

「チダイ」もそのひとつ。この日はおよそ7トンが水揚げされました。


阿部長商店水産事業本部・平塚一義工場長:
「ここ数年水揚げが増えてきて、定番の魚種になったのかなと感じています」


石巻魚市場・佐々木茂樹社長:
「チダイがこのところ大量にとれるようになったということで、皆さん注目し始めたんだと思います」


県水産技術総合センターによると、暖水性の魚=チダイの水揚げ量は、去年県内で▼約350トンと著しく増加しています。