今はもう体感できない「500系・時速300キロ」の乗り心地は?

さぁ、その乗り心地はどんなもんなんでしょうか?前回は矢部記者が「陸のコンコルド」と評していましたが、今回は寺元記者が座席でリポートしてくれていました【画像⑦】。

(寺元記者)
「いま時速300キロのスピードで走っています。座席に座っていましても、これまでの新幹線に比べ、横揺れはほとんど変わりません。また車内に入ってくる音も防がれているため、かなり静かに感じられます」

【画像⑦】

もう今では体感できない、500系による時速300キロ運転。当時は車両の形も相まって【画像⑧】「蒼い弾丸」が鉄路を一直線に走っていた、そんなイメージがあります。泣き出しそうな心を蹴って、旅すりゃいい。

【画像⑧】

10カ月間で30万キロ走った500系。「耐久試験に必要とされるのは45万キロ走行」ということで、翌年1月末まで走り続けたんだそうです。

このような地道な取り組みがあってこそ、今でも500系は走り続けているんですね。

【画像⑨】

(当時のJR西日本 担当者【画像⑩】)
「飛行機なんか、かなり便利になっていますからね。そういったものに打ち勝つといいますか、差を広げられないように、やはり時速300キロと」

【画像⑩】

いよいよこの年の翌年、1997年3月にデビューする500系新幹線【画像⑪】。岡山~博多間を10分程度、岡山~新大阪間が3分短縮されることになります。

そんな500系とは、あと3年ほどでお別れです( ノД`)。

【画像⑪】

次回も、まだまだ続く500系シリーズ。なんと海外の関係者向けに試乗会が行われました。注目は、中国からやってきた当時の関係者のコメントです。11月9日配信予定です。

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