保険医協会「マイナ保険証一本化への移行時期は拙速」

アンケートは保険証が廃止された場合の受付業務はどうなるのか?にも触れているが、6割が「今も混乱しており、廃止後は受付業務に忙殺される」と答え、5割弱が「診察の待ち時間が長くなる」と不安を抱いているのだ。

愛知県保険医協会の荻野高敏理事長は、こうした現場の声がある以上は「マイナ保険証一本化への移行時期は拙速」と語気を荒げた。何もマイナ保険証へ反対しているのではない。
環境整備がされていないのに変更しても、困るのは現場の医療機関であり、利用する患者であることを誰よりも知っているからなのだろう。

そういえば、前述した石破候補のマイナ保険証一本化への異論は、総理になってから封印され、デジタル担当大臣や厚労大臣によって、当初通りの方針が打ち出された。トーンダウンしたマイナ保険証一本化の見直し。

総理になってもやりたいことと、やれることは違うようで「国はどうしてもマイナンバーカードへ切り替えたい」そんな強い意志が透けて見える。マイナポイントのお得感を活用したり、保険証という国民の健康に直結する必需品を使ったりして、マイナカードに移行させたいのだ。

でも、そもそもマイナンバーカードは強制ではなく任意だったはずた。それなのに、マイナ保険証への切り替えを促す手法は、半ば強制にも感じるのは私だけだろうか?