認証エラーで“健康保険証”を自宅まで取りに…
保険医協会は開業医らが所属している団体で愛知県だけでも9000人以上、全国では10万人を超える会員によって構成されている。開業医にとって、健康保険証の利用は日常であり、そこでのトラブルは死活問題。しかし、そのトラブルの報告が全国の開業医から多数報告されているというのだ。
今年5月からマイナ保険証について全国保険医団体連合会がアンケート調査をしたところ、実に7割の医療機関において、オンラインでの資格確認でトラブルなどがあったという。最も多いのがマイナ保険証を読み込むカードリーダーで「●」が出る不具合だ。
例えば、名字が常用漢字ではない「髙」橋さんの場合は、「●橋」と表記されるし、カードリーダーの接続、認証エラーなどもあったようだ。ちなみに「●橋」となれば、入力を手作業でやり直す手間がうまれる。

また、カードリーダーは立ち上がりに10分以上かかることもあるという。名古屋市内のクリニックを訪れると、こうしたトラブルによって窓口で受付がストップし、患者を30分近く待たせてしまったことも。また、認証エラーが出れば、保険証を自宅まで取りに行ってもらったりもしたそうだ。
さらには、本人確認に時間がとられることもあり、窓口の機能はパンクしたこともあったと振り返っていた。