■与野党候補が若者が企画したパネルディスカッションに登壇
石破総理の来道から2日後の10月20日、札幌の中心部「狸小路」で政治家と市民が対話するイベント「民主主義ユースフェスティバル2024札幌」(日本若者協議会主催)が開かれた。
道内外の若者が企画・実行委員会をつくり、対話を通して政治や気候変動、地域課題について考えようというもので、東京以外では初の開催となる。
「民主主義教育」がテーマのパネルディスカッションでは、選挙期間中にもかかわらず、北海道1区から立候補している自民党の加藤貴弘氏、3区から立候補している立憲民主党の荒井優氏がパネリストとして登壇。若者が政治にかかわるきっかけづくりの重要性などを話し合った。また、会場内には共産党や維新の会が「選挙小屋」を設置した。

「ヤジと民主主義」がテーマのパネルディスカッションでは私がファシリテーター役を務め、ヤジ排除訴訟の弁護団の神保大地弁護士、憲法の専門家である内藤光博専修大学教授、ヤジを飛ばされる側の代表として北海道比例区に立候補した畠山和也氏、ヤジを飛ばす市民(若者)側の代表として山本朱莉さんがパネリストとして登壇した。太陽が傾き始めた晩秋の札幌は寒く、参加した市民と焚火を囲んでの対話となった。なぜヤジ排除が問題なのか、なぜ民主主義とつながっているのか…。
パネリストが一方的に話すのではなく、対話を通して議論を深めていく。内藤教授によるとフランスにはこうした市民が政治について議論する場が街角にいくつもあるという。選挙の街頭演説だけでなく、さまざまな立場の人が日常的に議論できる公共空間が必要だと感じる。
