島根県と広島県にまたがる木次線。
その一部区間は、JR西日本の全路線中ワースト2位の赤字区間です。そんな中、ほぼ毎日、通勤定期で列車を利用している男性がいます。一体、何のためなのでしょうか?
1日3往復しかない超閑散区間を走る1両きりの車内で、動画撮影に余念がない長髪の男性。
3段スイッチバックの頂上に近付くと、男性の興奮もマックスに。
江上英樹さん
「イリュージョンですよね。だって信じ難い所に現れるっていう。あの谷底から。スイッチバックしてグニューって回ってここに出て来るなんて。さっき見上げてた橋が下にあるってすごくないですか?」
そして、駅で降りた男性が運転士に示したのは通勤定期。
江上英樹さん
「ほかに(この区間の通勤定期を)持っている人、いないんじゃないかと思うんですけどね。鉄道マンガ展という催しを9月から11月にかけてやるための準備をしておりまして(そのために通っている)」
この男性、大手出版社「小学館」のマンガ雑誌で編集長を務めた江上英樹さん63歳です。
子どもの頃からの鉄道ファンで、鉄道関係のマンガをいくつもプロデュースしている江上さん。
編集者ならではの人脈を生かした鉄道マンガ展で、木次線に人を集めようとしています。
その目玉になるのが…。
江上英樹さん
「スピード上げた方がやばい所を(かわせるかも)…」
3段スイッチバックの構造を一目で把握できる特大ジオラマ。
全国各地の鉄道ジオラマを作っている江上さんならではの展示となります。
鉄道マンガは、約20作品のパネルや原画が展示されるほか、鉄道ファンの日本画家の作品も。
さらに、江上さんと親しい女性鉄道マンガ家の新作の販売など、盛りだくさんの内容になる予定です。
江上英樹さん
「木次線にとってきっとこの1、2、3年位はすごい勝負だっていうか。一番正念場だと思うんで」
「鉄道マンガ展@奥出雲」は、島根県奥出雲町の鉄の彫刻美術館で、9月23日から11月23日まで。期間中は関連イベントも開催予定です。
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