60年以上の時を経て“原爆ドームと広島大仏が再会”

 9月10日、大仏の姿は広島市内の繁華街にありました。里帰りプロジェクトのハイライト「大行列」です。1950年のパレードを再現し、人々が大仏とともに広島市内の中心部、往復約2kmを練り歩きます。
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 手を合わせる人の姿もありました。原爆で家族を亡くした被爆者である奥本博さん(92)。自身は生き延び、72年前のパレードを目に焼き付けたといいます。

 (奥本博さん)
 「改めて当時のことをまた思い出しました。原爆に耐えて生き延びて長生きして良かったです」
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 パレードの折り返し地点は「平和記念公園」。時が流れても姿を変えない原爆ドームと広島大仏が再会を果たしました。

 (極楽寺 田中全義住職)
 「『私は広島大仏です』と。『思い出してください』という自己紹介がしっかりとこの度はできたと思います。広島大仏さまとともに平和を発信し続けて精進していきたいと思います」

 時代が変わり、安住する場所も変われど、広島大仏は平和を願う人々を見守り続けます。

 (2022年9月13日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)