《明》の政党

【国民】野党第2党に躍進

県内の選挙区では候補者を擁立しなかった国民民主党ですが、全国的な勢いは熊本でも見られ、前回衆院選と比べて約2万4000票増やし、野党では2番目に多い得票でした。

前回参院選と比べても2倍以上に票が伸びていて、与野党の一定の受け皿になったとみられます。

【国民民主党】の得票(得票率)

2024年衆院選:約5万4000票(約8%)

2023年参院選:約2万3000票(約3%)

2021年衆院選:約3万票(約4%)

【れいわ】県組織なく5万票獲得

れいわ新選組は、前回衆院選と前回参院選のいずれと比べても2倍近い得票で5万票台に乗せました。

県内に党組織はありませんが、選挙戦では山本太郎代表が県内入りするなどして票を掘り起こし、既成政党に対する批判票の受け皿となったことで、比例九州ブロックでの初議席獲得につながりました。

【れいわ新選組】の得票(得票率)

2024年衆院選:約5万1000票(約7%)

2023年参院選:約2万4000票(約4%)

2021年衆院選:約2万7000票(約3%)

【参政】選挙区擁立で比例に効果

今回、衆院選に初めて挑んだ参政党は、前回参院選から約1万票増やし、比例九州ブロックで初めての議席獲得に結び付けました。

今回は県内四つの選挙区のうち3選挙区で候補を擁立して比例と連動し、神谷宗幣代表も県内入りするなどして既成政党への批判票を吸収しました。

【参政党】の得票(得票率)

2024年衆院選:約4万票(約6%)

2023年参院選:約3万票(約4%)

2021年衆院選:擁立なし

【社民】党勢衰退に歯止めか

前回参院選と前回衆院選では1万8000票~1万9000台票だった社民党は今回、約4000票増やしました。選挙期間中には福島みずほ党首が県内入りして熊本3区で擁立した候補と支持を訴え、比例九州ブロックでの議席獲得まであと一歩まで迫りました。

社民が2万票台の得票となったのは2017年の衆院選以来で、比例九州ブロックでの議席獲得にはつながりませんでしたが、党勢の衰退に一定の歯止めが掛かった形です。

【社会民主党】の得票(得票率)

2024年衆院選:約2万3000票(約3%)

2023年参院選:約1万8000票(約3%)

2021年衆院選:約1万9000票(約2%)