■河野大臣が語る旧統一教会問題 大事なのは「政治活動に影響力があったか」


国山ハセン キャスター:
ここから河野大臣にお話を伺っていきます。まず、旧統一教会の問題についてです。岸田総理は「関係を断つ」と明言していますけども、河野大臣は旧統一教会というのは反社会的団体という認識ですか?


河野太郎 デジタル・消費者担当大臣:
(旧)統一教会が行ってきた霊感商法の中には、違法なものがあったと思います。そういうことで被害に遭った方がかなりの数にのぼるというのは事実だと思います。なにをもって反社会的団体か、それを誰が認定するのか。そこのところは定かではありません。

消費者庁では、霊感商法についてきちんと対応ができていただろうか、霊感商法から寄付に活動が移った時にきちんと追って対応することができたのか。そういうことをまずきちんとレビューしてみよう、そしてこれから先、霊感商法や寄付だったりということによる被害をどうやったら未然に防ぐことができるか。あるいは、被害をどう救済することができるのか。これを専門家の方にきちんと議論をしていただきたいと思っています。
消費者庁でできることと、消費者庁の枠を超えているところもあります。消費者庁の検討会ではありますが、消費者庁の範疇にこだわることなく積極的に議論をしていただいて、消費者庁の権限の外にあるものについては政府として受け止めて対応する。そういうことにしていきたいと思っています。

山本恵里伽キャスター:
旧統一教会との関係についてですが、自民党の点検の結果、▼379人のうち179人に接点がありました。ただ、そのあと”点検漏れ”が相次いでいます。


河野大臣ご自身にも点検漏れがありました。18年前の2004年、教団関連のイベントに祝電を出したと週刊誌が報道しました。これについて、ご自身のTwitter(9月9日)で『統一教会と関わらないというのが私の事務所の方針ですが(中略)事務所で調べましたが発信を確認できませんでした』としています。

国山キャスター:
ご自身も含めて点検漏れが相次いでいることはどう考えますか?

河野デジタル・消費者担当大臣:
たとえばですね、25年前、なにをやられていました?
私の場合、初当選から25年なんです。そうすると初当選から25年、そこから出席したイベントを一つ一つ思い起こしてください、出した祝電を全部思い起こしてください。記録が残っていれば『いつここへ行ったよね』『こういう祝電・祝辞出してるよね』というのは出せますけども、全部の記録があるかというと、正直昔になると残っていない。
そうすると、周りの人から『あそこで見たよ』とか『あそこで祝電を聞いたぞ』というのがあれば、『そうかな』と思うものもあれば『本当にそうかな?』というものもあります。
ですから、去年当選しました、ならばわかるかもしれないが。これが10年20年さかのぼってくださいと言われると、『漏れました』と言っても、それはあるよね、ということだと思います。

星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
そうすると、自主点検とか自己申告というのは限界があって、第三者機関に調べてもらうとかで情報を集めるのか?


河野デジタル・消費者担当大臣:
大事なのは、政治活動に対して影響力があったかどうかということ。
私は昔から原理研究会や旧統一教会とは関わらないといって活動してきました。祝電が一つ出てましたが、河野太郎の政治活動に旧統一教会がなんらかの関りがあるかといえば、『全くありません』と自信をもって言うことができます。
だから、一つ一つ旧統一教会との関わりがどうだったのか、それによって政策を打ち出すことにつながったのかどうかということが大事なこと。第三者に祝電を全部さかのぼってもらうとかは、あまり意味がないと思います。

山本キャスター:
旧統一教会との問題に関して、河野大臣は消費者担当大臣としても関わっています。消費者庁に検討会を設置しまして、被害防止や救済のあり方を検討しています。

国山キャスター:
旧統一教会の問題は多岐にわたります。私たちは、両親が信者でその子供の2世の方にお話を伺いました。