■「自分が語り続けなければ」

しかし広島で原爆の恐ろしさを伝える語り部や防災の活動をする同世代の若者らとの交流を経て、自分が語り続ける重みを再認識したと言います。

只野哲也さん:
「そんなに簡単に何でも思うようにいくのだったら、こんなに悩んでいないし、ここに俺がいる必要もない。うまくいかないのが普通なので、慌てず諦めずに地道にコツコツ時間をかけてやるしかない」


今年2月、同級生や同じ思いを抱く仲間たちと「Team大川未来を拓くネットワーク」を立ち上げました。県内のほか四国や九州などにも足を運んで、講話や意見交換を行い、震災伝承や防災について理解を深めてきました。


そして今年3月11日に大川小で行われた「大川竹あかり」にヒントを得て、追悼の意味に加え、若者が再び集うきっかけになればと「おかえりプロジェクト」を発案したのです。

大川竹あかり