新大阪発の一番列車の運転士が体感した時速200キロ超えの世界
当時、国鉄の特急の最高速度は時速110キロ。時速200キロを超えるのはまさに未知の世界でした。
新大阪発の一番列車の運転士は夢の超特急の印象について「トンネルに入ると耳がキーンとなり、時速200キロを超えると『ゴー』とすごい音に。こりゃえらい電車に乗っちゃったなという感じだった」と当時を振り返ります。
時速200キロ超達成!一方こんなハプニングも…
時速160キロで走り出した新幹線は滋賀県大津市付近で初めて時速210キロを達成。乗客からは歓声が上がったと言います。その後も順調に、品川辺りまで少し早めに順調に走っていた一番列車。しかし司令から「定時に到着してください」と言われ、スピードを落とすことになりました。すると新幹線が京浜東北線や山手線に抜かされてしまう事態に…。
ただ、ゆっくり走ったからこそ見えた感動的な景色もありました。
新橋辺りのビルの窓からは、見物のみんなが手を振って歓迎してくれていたのです。














