試合は「ショー」ファンに楽しんでもらう工夫も
ファンを増やすための工夫もしています。例えば、子どもや女性などファン層を広げるために、ヤンキースではOBが子どもたちに野球教室を無料で開催しています。他にも、ダイヤモンドバックスの本拠地チェイス・フィールドでは、プールを設置して球場をボールパーク化しています。バーベキュースペースが用意されている球場もあるそうです。そこには、野球はスポーツというより“ショー”だというアメリカならではの考え方があります。
また、ファン獲得のために2023年から「ピッチクロック」という制度が導入されました。投球間隔は15~18秒以内で、ピッチャーはランナーがいれば18秒、いないときは15秒以内に投げなくてはいけません。そうすると試合の時間が短縮されます。結果、来場者数は実際に2年連続で増加していて、今年は2017年以来の7100万人超えでした。お客さんにとっては、試合時間が2~3時間くらいなのがちょうどいいのかもしれません。
こうしたことを知ったうえでワールドシリーズを見ると、注目の対決がより一層、楽しめるのではないでしょうか?