大きなお金を動かすMLB 収益の使い道は?

 続いてはお金の話。日本の日本野球機構(NPB)はそれほど収益を出していませんが、アメリカでは各球団と別にメジャーリーグの「MLB機構」自体が収入を得ています。その内訳はまず放映権。日本では各球団がテレビ局と契約したりしますが、アメリカではMLBが一旦契約して、MLBに収入が入ります。

 また、グッズ販売の収益も一部がMLBに入ります。そして、ポストシーズンのチケット売り上げは、4試合目までは4割がMLBに入り、5試合目以降は全てMLBに入ります。

 収益の使い道は、まず優勝チームなどへの報奨金。さらに引退した選手が62歳から亡くなるまでもらえる選手年金。選手によっては毎年2000~3000万円がもらえるそうです。そしてもう一つが、下位チームへの分配。強いチームがずっと強いままだとリーグとして面白さが欠けるため、戦力の均衡を図るために、弱いチームに多くお金を払ってあげるということです。

 これはデータにも表れていて、近年のワールドシリーズの進出チームは毎年のように顔ぶれが変わっています。