飛行中に何が起きたのか…

日下敏彦さん:
「ここ(スタート地点)から飛び出すんですが、両側が切り立っている。西から風が入ってくると、風が吹きあがって、飛び出したところに、吹き下ろす風になっちゃうんですよ」

泉ヶ岳スキー場を上から見た図です。標高750メートルほどの場所にスタート地点があり、その両脇が盛り上がった独特の地形になっています。日下さんによると、泉ヶ岳の飛行で注意すべきなのは西側から風が吹いた場合。

盛り上がった地形を上った風は、その後吹き下ろします。上昇気流で飛ぶパラグライダーは、下降気流には弱いと言います。

日下敏彦さん:
「おそらくは飛び出した直後に、西風、下降気流が飛んでいるところに入ってきて、片方の翼がつぶされて、そのまま生きている方の翼がひゅっと走って、くるくると回って、コントロールが出来なくなったのでは」