■佐藤さんと音楽の出会い、そしてバンドマスターへ
1968年結成のスウィンギング・ハード・オーケストラ、54年の歴史を誇るこの老舗ビッグバンドで、佐藤さんは24歳の頃からバンドマスターを務めています。


佐藤さんの楽器との出会いは16歳、高校生のころ。トランペットがやりたくてブラスバンドに入部したものの、トランペットは人気で競争率が高く、仕方なくホルンパートになりました。しかし、花形パートへの憧れは捨てきれず、親に三日三晩頼み込んでサックスを買ってもらったといいます。そして、19歳のとき大学夜間部に通いながら、結成まもないスウィンギングハードに加入。それから73歳の今までずっとサックスを続けています。
スウィンギング・ハード・オーケストラのメンバー:
「これだけ集まるバンドってなかなかない。佐藤博泰と、スウィンギングハードなんですよ。そういうふうに今回のコロナ禍を機会に、名前を変えようかと思うぐらい」


佐藤さんは、大学などでの仕事をしながら、年齢も経歴もばらばらのバンドメンバーをまとめ、バンドマスターとして牽引してきました。
そこで直面した、コロナ禍。演奏会の中止や延期など、これまでに経験のない困難もあったといいます。
スウィンギング・ハード・オーケストラ バンドマスター 佐藤博泰さん:
「大変でしたね。メンバーでもコロナにかかった人もいるし。(今回のジャズフェスは)出られなかったバンドもあるので、その思いも胸に(演奏する)。精一杯聞いてほしい」

スウィンギング・ハード・オーケストラの出番は、ジャズフェス2日目、最終日のトリです。