広島市の高校生が被爆者の証言をもとに描く「原爆の絵」の制作がことしも始まりました。

「原爆の絵」は、原爆の悲惨さを後世にも伝えようと基町高校の生徒が2007年から毎年、制作しています。ことしは、13人の生徒が被爆者の6人の体験を描きます。
被爆者 才木幹夫 さん(92)
「校舎が崩れていて、それを一生懸命はがして、その中に助けてくれという人がいると…」

13歳のとき、爆心地から2.2キロ離れた自宅で被爆した 才木幹夫 さんです。
校舎の下敷きになった友人を助ける人の姿や、水を求める被爆者の行列など、当時の惨状を絵にしたいと伝えました。
才木さん
「語りも必要だけれど、目でも訴えたいと思ってね。本当にそのままを証言したいと思っている」

基町高校 2年 本多芽依 さん
「こういうことがあったんだと(見た人の)心にひっかかり続けるような衝撃の残る絵になったらいいなと思います」

「原爆の絵」は来年の夏ごろに完成し、証言活動などで活用されます。














