
報告 土川怜音
「運動会のリレーがスタートしました!よく見ると児童が手に持っている物は『バトン』ではなくて『かぼちゃ』なんです」
児童たちが必死に抱えるのは「かぼちゃ」。バトンパスも両手で行います。朝日町立宮宿小学校で行われたのは、その名も「かぼちゃ運動会」。



この運動会の歴史は、さかのぼること昭和23年。戦争の傷跡が色濃く残り、物資不足が続く中でも児童を励まそうと、地域でかぼちゃなどを持ち寄って、賞品にしたことが「かぼちゃ運動会」の始まりと言われています。

その歴史も今年で75回目。運動会ではかぼちゃをテーマにした様々な競技が行われます。1位の児童に贈られるのは、もちろん、「かぼちゃ」です。

1年生
「家に帰ったらおいしくたべる」
Q.何にして食べたい?
「天ぷら」
6年生
「練習の時は1位をとれるかわからなかったが、本番は1位をとれてよかった。煮物にして食べたい」
ちなみに、かぼちゃはほとんどが町内産。今年は地元の人から400個以上の善意が寄せられたということです。
朝日町立宮宿小学校
秋場一憲 校長
「運動会を通して学校と地域がしっかりとつながっている。そういう手ごたえを感じとてもうれしく光栄に思っている」
ユニークな運動会の裏には、学校と地域を結ぶ思いがありました。