14日長崎市に開業した「長崎スタジアムシティ」。ジャパネットホールディングスが約1,000億円を投じ「地域創生」に挑む舞台として建設した大型複合施設の建設地《長崎市幸町》は、JR長崎駅近くであると同時に、1945年に原子爆弾が投下された爆心地の近くでもあります。
スタジアムシティ建設工事中の2022年には、被爆当時あった捕虜収容所のレンガ積みの基礎などが見つかっていました。しかし長崎市は当時「保存しない」ことを決定。市民にも知らせませんでした。市民団体は、現物の掘り起こし可能性や「慰霊碑」などの設置も含め、市とジャパネットを交えた三者協議の開催を申し入れています。

見つかっていたのは爆心地からおよそ1.7キロ、当時三菱長崎造船所幸町工場の敷地内にあった「福岡俘虜収容所第14分所」のレンガ積みの基礎の一部です。
スタジアムシティの建設工事が行われていた2022年4月、長崎市の「文化財課」と「被爆継承課」の職員が市民団体からの情報を元に現地を視察し確認しました。