苦しい表情は大会が近づくことを表していました。
目指すのは20日後に迫った県高校駅伝大会。

かつて、全国高校駅伝の常連だった田村高校陸上部。

チームの武器は。

『最後の粘り、そこは負けない。』

『最後まで諦めない、粘りの走り。』

『粘りの田村で、必死に食らいついていく。』

名門復活を目指して、ひたすら走る。

福島県立田村高校。
山間にある県立高校に大フィーバーが起こったのは、1990年代。

男子は1995年に全国大会で準優勝。

3年後、女子は、全国制覇を成し遂げました。

あれから四半世紀、名門復活に向けて伝統の走り込みの日々。

村岡さん
「田村高校という名前を背負っているので、頑張りたいという思い。」

武藤さん
「先輩たちが繋いでくれた、伝統を守り続けたい。」

ここ数年は学法石川高校の台頭により、主役の座を譲っている田村。

現在は黄金期に監督を務めた、 下重庄三コーチが指導にあたって、「駅伝の田村」復活を目指しています。

「一番努力した選手が一番の結果を残す。」多くのアスリートが口にする言葉です。

ポテンシャルも、フィジカルも、凌駕してしまうのが努力。

小針さん
「練習量はどこにも負けない。そこは自慢。」

今年のチーム、大エースはいませんが、最大の強みは精神力。
全員が粘り、ひとつになった時、力以上の結果を生み出す。
それが田村、伝統の走りです。

渡部監督
「諦めず最後まで走り続けることを継続して、一人一人を信じて自分のベストの走りをする。」

チームをひっぱるのは、春の県大会で1500メートルと800メートルの2冠に輝いた國分渉夢選手。
彼には、子どもの頃から大切にしてきた言葉があります。

國分さん
「負けて泣くなら勝って泣く。」

名門復活へのキーマンは、固い決意で大一番に臨みます。
視線の先にあるのは、王者・学法石川。

努力が望み通り報われるアスリートなど極一握り。
けれど、田村高校の選手たちは涙と汗を無駄にはしないと、誓います。
それが、支えてくれた人たちへの恩返しにもなるから。

佐久間さん
「優勝を目指して頑張りたい。」

その先には成長があると信じているから。

ステップ
https://www.tuf.co.jp/general?id=147
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2024年10月9日放送回より)