サッカー・バスケファン以外をどう取り込むか?

【住】そこで重要になるのが、スポーツ関係以外のビジネスですね。スタジアムシティ内には商業施設もあります。

【平】それについて、運営を担うリージョナルクリエーション長の岩下社長は以前、このように話していました。

リージョナルクリエーション長崎・岩下英樹社長:
「サッカーとかバスケのファンは試合の度に来る楽しみはあると思うんですけど、そうじゃない方たちが一年通じて楽しめるのは中身次第だと思っていて。そこを積み上げることができれば経済波及効果が実現でき、長崎経済にとってはすごく大きいことだろうなと。長崎の総合力が上がって地域経済もどんどん良くなり”長崎って元気だよね”と思ってもらえるのが壮大な夢です」

【住】「長崎スタジアムシティ」の経済効果は、およそ963億円と試算されています。また、およそ1万3000人の雇用創出とおよそ850万人の年間利用者数が見込まれています。

【平】開業効果を最大化するには、行政側の取組も必要です。その連携により、大きな経済活性化に繋がることが期待されます。

長崎市スタジアムシティ連携推進室 山田剛室長:
「特に若い世代を中心とした人口流出の抑制や交流人口の拡大に繋がる『機運醸成事業』ということで、商店街にのぼりやフラッグを設置するとか。市内の回遊促進に繋げることによって経済効果の波及が促せるんじゃなかろうかと考えています」