紅葉シーズンが始まった長野県の白馬八方尾根では、秋の山をくつろぎながら楽しんでほしいと2週間限定の「ピクニックプラン」が始まりました。

白馬連峰の唐松岳から四方八方に尾根が延びていることから名づけられたという「八方尾根」。

黒菱平から上は中部山岳国立公園となり、高山植物などを楽しむことができます。

橋詰記者:
「白馬・八方尾根で今年から始まったのが、紅葉を見ながら楽しむ山チルピクニックです」

チルとは、英語の「Chill out」が語源で、ゆったりくつろぐという意味で使われます。

山でくつろぎながら、ピクニックをしてほしいと今年から2週間限定で企画を始めました。

ピクニックの目的地は標高2060メートルに位置する「八方池」。

標高1500メートルにあるリフト券売り場で、コーヒー豆やカップなどが入ったピクニックセットを受け取ります。

山の景色や紅葉を見ながら黒菱平まで上がります。

橋詰記者:
「リフトで上がって来ました。綺麗に紅葉しています」

ここでピクニックプランのコーヒーに使うお湯と洋菓子を受け取り、もう一度リフトに乗って八方池山荘に到着。

ここから、八方池までは山並みや自然を楽しみながら登ります。

登り続けること1時間半。

紅葉が進む「八方池」に到着です。

9日は白馬連峰が雲に覆われていましたが、晴れた日には雄々しい峰々が目の前に迫ります。

ピクニックはここからが本番。

セットに入っている地元で焙煎した豆を挽き、いれたてのコーヒーとパウンドケーキを味わいます。

ピクニックを体験した人は、八方池の周辺でゆったりとした時間を過ごしていました。

体験した人:
「先着5組って書いてあったので、売り切れちゃったかなと思っていたんですけど、上に来てチルなことができて良かったです」

体験した人:
「(コーヒーを)いれたことなくて、初めていれました。カフェで飲むのと違って開放感あるので気持ちいいなと思いました」

八方尾根開発 太田美紀さん:
「すごく雲の流れが早かったりとか、雲の隙間からちょっと山が見えたりとか、ゆったりとした時間を過ごしてもらって、そういった景色の移ろいを楽しんでもらえたらなと思います」

山チルピクニックプランは、1日5セット限定で、大人ひとり1500円。

10月20日まで行われています。