9日の衆議院解散を控えて、自民党内では、果たして何人が非公認となるのか、疑心暗鬼が渦巻いています。

国会は“裏金問題”追及続く 公認は?渦巻く「疑心暗鬼」

8日朝の自民党本部には、地方組織の幹部が訪れていました。

井上信治 都連会長
「今、森山幹事長とお会いをしまして、ご説明を伺いまして、あわせて私の方から都連としての考え方をお伝えして、いろいろご相談をしたところです」

いわゆる“裏金議員”を選挙で公認するかをめぐって揺れる自民党。これまで、地方組織が申請をした場合は、原則公認することになっていましたが、7日、森山氏は…

自民党 森山裕 幹事長
「(Q.選挙情勢が厳しい場合は非公認の可能性もあるか)あります、あります。(情勢)調査でもわかってきておりますので、それを吟味させていただいて、全く当選の見込みのない人を公認するということは、避けなければいけないと思っています」

党本部の判断で公認を見送る考えを示唆したのです。

地方組織には、すでに公認見送りが固まっている萩生田元政調会長ら6人以外にも、公認されない議員が出てくるのではないかと不安が渦巻いています。

8日午後、国会内で森山幹事長や小泉選対委員長らと会談した石破総理。

自民党は9日、選対会議を開いて公認を決める予定で、選挙の情勢調査などを踏まえ詰めの協議を行ったものとみられます。最終判断を前に党内からは…

自民党中堅議員
「直近の情勢調査の結果が、7月の時とほぼ同じだった。石破総理は1週間で総裁選のご祝儀を使い切った

自民党ベテラン議員
「非公認が6人だけでは世論はおさまらないだろう」

一方、国会では野党が公認の判断の前に、石破総理自らヒアリングを行わないのかと追及しました。

立憲民主党 田名部匡代 参院幹事長
「(裏金)議員の聴取もせず、そのまま公認されるのですか。まさか当選の可能性のあるなしで、判断されることはないと思いますけれども。説明責任が果たされているかどうかと言いますが、それは誰が何をもって判断するのでしょうか」

石破総理
最終的な公認権者は総裁である私であり、不記載があった議員につきましては、引き続き適切な方法で地元の理解が得られているかなどを判断いたしてまいります」

石破総理はヒアリングを行うかについては言及を避けました。

党関係者によると、非公認となる議員は10人以上になる見通しで、石破総理は党内融和との間でギリギリの判断が迫られています。