“裏金議員” 非公認は何人に? 判断となるポイントは?

南波雅俊キャスター:
“裏金議員” 非公認の対象は、▼党員資格停止の西村元経産大臣、下村元文科大臣、高木元国対委員長、▼党の役職停止が継続中で、政治倫理審査会に出席していない萩生田元政調会長、平沢元復興大臣、三ツ林衆院議員、ほかにも説明責任を果たさず地元の理解が十分でない議員も含めると10人以上が非公認になる見通しだということです。(党関係者によると)

衆院選の公認について、自民党の森山裕幹事長は「全く当選の見込みのない人を公認することは避けなければいけない」と言及をしています。

TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
自民党は各地で情勢調査をしているのですが、地元でしっかり説明をして有権者の理解を得ていれば、調査をしたときに「それなりに良い成績になるはずだ」ということです。

全然引っかからない成績になっている議員は「地元での説明が足りないことのあらわれだ」ということで、公認しないのではないかとみられています。それが今のところ、最終的に十数人になるのではないかといわれています。

井上貴博キャスター:
公認問題については二重処罰にあたるのではないかという意見もありますが、個人的には脱税まがいのことをした議員を公認しないのは当然ではないかと感じています。

石破総理としては、かなり腹をくくっているのでしょうか。

岩田 政治部長:
やはり腹をくくって、ここまでやらなければ納得できない、自分が納得できなければ有権者を納得させられないということで、今回出してきていると思います。自民党執行部も、今の選挙の状況を考えると石破総理の考えに従おうとなっています。

ホラン千秋キャスター:
実際に何人が非公認になるかわかりませんが、選挙後の自民党内はどのようなことになるのでしょうか。

岩田 政治部長:
非公認や重複立候補を認められなかったことで反発はあるでしょう。しかし、最終的に選挙を乗り越えて、石破総理を先頭にして戦った自民党がどうなるか。選挙の結果次第で石破総理の自民党内での力関係や、どれだけ求心力を持つことができるのかということにも繋がっていくことになるのではないでしょうか。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
自民党員の中でどのような思惑があるのかわかりませんが、自民党として選挙をいかに勝つかというところは狙いとしてあるでしょうから、森山幹事長がおっしゃったように、裏金問題がどこまで大きな問題であったか、どこに問題があったかというよりは選挙に勝てるかどうかが判断基準になっているんだろうと思います。そこはちょっと矛盾を感じる部分ですね。