後藤部長のリアルポリティクスです。8日の国会では、閉会中審査が行われ、岸田総理が出席して、今月27日に行われる安倍元総理の国葬についての説明を行っています。これまでの議論のポイントについて、後藤部長の解説です。
ーー8日の閉会中審査ですがどのように進んでいったんでしょうか。
後藤部長:
午後1時から衆議院ではじまり、岸田総理が衆議院の方で約1時間半にわたって主に野党側の質問に答えました。
ーー安倍元総理の国葬については反対意見も多いですよね。

後藤部長:
今月、JNNでも世論調査を行ってるんですけれども、この国葬について実に51%の方が反対で、賛成が38%ということで、8月も同様の質問あったんですけど、8月に比べても、反対の割合がかなり増えてるんですよね。こういった世論を背景に、今日はですねかなり野党が攻勢を強めているなという印象を受けます。
ーーそういった中で岸田総理まではどのような説明を行ったのかというところですが

後藤部長:
冒頭に、各党の代表の質問に答える前に岸田総理はこの国葬の意義について説明をしました。それは大きく分けますと、4つの項目に分類できるのかなと思います。まず安倍内閣はトータルで8年8ヶ月、憲政史上最も長い内閣であるという時間的な事実。もう一つは日本経済の再生。これは岸田総理は、アベノミクスが日本経済の再生に寄与したということを念頭に置いてるんだと思うんですが、それとあと外交的には、日米同盟を中心とした戦略的な外交を行ったんだということ。これは内政・外交ともに成果、評価があることを訴えた。そして3つ目が安倍さんが銃撃で死去した後、各国で様々な形で敬意と弔意が示されていると。8日の国会答弁などでは議会で、ランドマークをライトアップするなどの弔意が示されていることを具体的に挙げています。そして4つ目が民主主義の根幹であるこの選挙。確かに安倍さんは参院選の応援の途中で亡くなったことから今回の葬儀は国葬に値するんだということを強く訴えたわけなんです。