ーーそれに対して野党側は具体的にどういった点を追及したのでしょうか

後藤部長:
今日野党側でトップバッターに立ったのが立憲民主党の泉代表です実はですね。この泉代表が一番最初に問題視したのが国葬の決め方、これ果たして妥当だったんだろうかという問題提起がありました。今言われてるのは国葬というのは法的な根拠というのはなかなか無いんです。戦後、日本で国葬というのは今回が2例目で、その前は吉田茂さんですよね。果たして今回、決め方はどうなったんだというのが今一つの注目点になっている。過去には内閣法制局長官、これは政府の法の番人と言われています。、政府を代表して法律的な見解を示す立場の人なんですが、その人が昭和50年前後だったと思うんですけども、この国葬を行う場合、三権の長、いわゆる行政だけじゃなくて立法・司法のそれぞれの長の了承が必要だという見解を示していたんです。そうしたことから泉代表は、岸田さんに今回、三権の長に、あらかじめ国葬と決める時に相談報告したのかということを追及したんですね。

立憲民主党 泉代表:
この国葬は、総理と内閣だけで、決められるのか、閣議決定までに三権の長に諮りましたか。あるいは各党に相談しましたか、

岸田総理:
説明が不十分だったということについては謙虚に受け止めながら、ぜひこの決定とあわせて国民の皆さんの理解を得るために、引き続き丁寧な説明を続けていきたいと考えております。

ーー岸田総理はゆっくりお話はされていますが、やや歯切れがあまり良くないなという印象

後藤部長:
守りに終始しているというのか、なかなか野党の泉代表の質問攻勢に防戦一方なのかなという印象があるんですけど、今のやりとりの中では触れられてないんですけれども、その前にですね、これ要するに三権の長に諮ったのかということについては、明確に答えなかったんですけれども、国葬の今回の決定に関しては、行政権に属するということを発言しています。行政権ですからつまり、内閣ですよね、行政の長は内閣総理大臣の岸田さんになりますから。内閣が決定の権限あるんだよということを明確に説明しています。それで国民の理解を得るためにできるだけ丁寧に説明していきますよということは言っていたんですけれども、結果的には衆参の議長など、三権の長に事前に相談していなかったことを暗に認めたのかなという答弁だったんじゃないかと思います。