「何となく予想ができた動き」 “緊張の階段”どこまで上がる
井上貴博キャスター:
イスラエル国内も右派・左派がはっきりわかれているので、ネタニヤフ首相の国内基盤も弱いと言われています。
ある程度、強気に出るという国内向けのメッセージもあるんでしょうけど、出口が見えていたりするのでしょうか。

須賀川拓 前JNN中東支局長:
出口戦略は、ずっと言われていることです。ハマスとの戦争もそうですし、先週まではレバノンでの軍事侵攻が話題になっていました。
どんどん事態がエスカレートしていて、あまりにもアクターが多いんです。ハマスがいる、イランがいる、ヒズボラがいる、レバノンがいる。
すごく混乱すると思いますが、そもそもイランとイスラエルは国境を接していませんが、ずっと敵対しています。
イランは、イスラエルと国境、もしくは境界を接する、「ハマス」(ガザを実効支配)、レバノンにいる「ヒズボラ」、隣国の「シリア」などを使って、イスラエルにずっとちょっかいを出してきました。
戦火は広がっていますが、何となく予想ができた動きではあります。ただ、ここまでエスカレートすると、イスラエルはどこを出口に持っていこうとしたか、非常にわかりづらくなってきています。「緊張の階段」をどんどん上がっていって、その先がどこにあるのか見えない状態だと思います。