一方、この10年で沖縄の子どもたちを取り巻く環境はどう変化したのか。児童福祉に詳しい琉球大学の本村真教授は、県内の子どもの貧困率が明らかになった2016年がひとつの転機だったと振り返ります。

▽琉球大学 本村真教授(人文社会学部学部長)
「子どもの貧困率がほぼ3人に1人という、かなりショッキングな数値から動きが加速しました」「劇的に変わるような社会的な支援のうねりにつながったのではないか」
本村教授によると、社会的支援が広がったことで児童養護施設の子どもたちも「進学」を選択する機会が増えてきたといいます。そのうえで今後は、県外に進学した子どもたちのケアなどをさらに充実させる必要があると指摘します。
▽琉球大学 本村真教授
「(進学後の)生活が安定して自分の力をチャレンジできるような状況になるまでの次のサポート、精神的な面も含めて課題かなという風に思います」「そこは官民、かつ県外にある民間のサポートとの連携などを広域的にどう展開していくか」
子どもたちがより安心して自らの未来を切り拓けるように。
課題は様々ありますが、今後も継続的かつ広域的な支援につながるような取り組みが求められています。
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