珠洲市外に避難を… 再び故郷を追われる住民たち
仮設住宅の復旧工事について書かれた案内文を見せてくれた瀬戸さん。不安を口にします。
瀬戸靖子さん「従っていかなければいけないとは思ってますけど…」
珠洲市の担当者からは、仮設住宅の床をはがして泥を撤去するため、1ヵ月半ほど、退去する必要があると説明されたといいます。
瀬戸靖子さん「とにかく私たちはここを離れたくない。いろんな物があるので、できたら動きたくないということを説明しました」
そして、29日、県が開いた説明会には、仮設住宅で暮らすおよそ40人の入居者が出席しました。
県の担当者「泥がたまっていると、泥が健康被害につながると聞いている。除去し消毒させてもらって、皆さんの健康を守るために工事をさせていただく」
県は、10月上旬にも復旧工事に着手したい考えを示しました。これに、入居者からは戸惑いの声があがります。
仮設住宅の入居者「物事の順番から言えば工事にかかるのはわかるけど、かかる前に物を出す場所と住む場所とある程度確保してもらわないと」
これに対して珠洲市はの担当者は「難しい」との返答です。
珠洲市の担当者「ちょっと市内で探すというのはそんなに簡単なことではない」
市営住宅などはすでに満室のため、市内では引っ越し先を確保できない可能性があり、入居者は市外への避難を求められることになりそうです。
仮設住宅の入居者「住む所もない、物を入れる所もない、仮設住宅も浸水した。物を移動しろと、その場所もない。なんでこんな目に遭わないといけないのか」
じっと説明を聞いていた瀬戸さんですが、復旧工事を受け入れる決断をしました。
瀬戸靖子さん「仕方がないなという感じでしょうか。ここから噴き上げたんだから相当の物が入ってきているんだと思いますし。今度これを全部どこかに移動するというときは、本当に大変です。どこへやられるのかなという感じ」
地震で被災し、ようやく手に入れたはずの仮設住宅。被災者は、慣れ親しんだ故郷を、再度追われることになりそうです。














