クラファンに小学5年生の少年が参加『実際に体験した方が理解できる』

 上田教授は実際の海での実験のためクラウドファンディングで資金を募りました。目標額の200万円はすぐにクリアして300万円以上が集まりました。のべ167人の参加者の中で気になる人がいました。

 (関西大学・化学生命工学部 上田正人教授)
 「結構おとなしめの子なんですが、内に秘めているものが半端ない感じです。『研究室に行って実際の(海での)フィールドを見ることができますか?』というメッセージをいただきました。もうめちゃくちゃうれしかったです」
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 上田教授が一目置く若き研究者は小学5年生の下川祐くん(11)です。

 (祐くん)
 「実際に体験した方がちゃんと理解できるかなって。(Q将来の夢は?)なりたいのは生物学者です。生き物が好きだから、研究とか生き物のことをもっと知りたいなと思って」
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 祐くんは内に秘めているだけではありません。サンゴを間近で見るため、去年10歳の誕生日を機にダイビングの資格を取りました。そんな時に上田教授のプロジェクトに出会ったのです。

 (祐くん)
 「人間に使われている再生医療がサンゴにも使えるという点で面白いな関わってみたいなと思った」
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 祐くんに迷いはなく、コツコツ貯めたお小遣いを寄付して参加することを決めました。

 (祐くん)
 「(Qお金を貯めるのは大変じゃなかった?)昔からもらっていたお小遣いを全然使っていなかったので、(クラウドファンディング最高額の)20万円は無理だったんですけど、上田教授が『子どもらしいお金でいいです』って言ってくれて3万円を寄付した。(Qゲームとか買いたくないの?)ニンテンドースイッチをサンタさんに、それ以外は買いたいとはあまり思いません」

 上田教授は特別に海での実験の同行も認めてくれました。