富山県は29日、黒部市、入善町、朝日町の住民1万2000人を対象に総合防災訓練を実施しました。

訓練は魚津断層帯を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生したとの想定で行われ、開始時間を設定せずに、より実践的にエリアメールなどを合図に開始されました。

このうち黒部市の石田小学校ではー。

職員:「スマートロックを解除します」

黒部市の職員が能登半島地震後に設置された「スマートロック」を解除し避難所を開設。開始から1時間でおよそ300人の住民が集まり、避難生活で使用する段ボールベッドやパーテーションの組み立てなどに熱心に取り組んでいました。

参加した親子:「地震とかも最近多いので訓練から身に着けておこうかなって思って、思った以上に人が来ていたので防災意識とか皆さん高いのかなって思いました」

石田地区自主防災会 本部長の男性「一日の地震のときは小学校に252人だったので現在は280人を超えておるので、わたしら想像した以上にね、津波に対する認識が深かったということで、実行動してもらったと、常に災害、特に地震がねこの地域に起こるだろうということを認識してもらうことが大事だろうと思います」

また、入善漁港の沖合には、航空自衛隊の輸送機「K/C 130H」が…。

パラシュートにつけた荷物のようなものを海上に投下しました。

これは災害時、陸上での物資輸送が滞ることを想定した訓練で、陸・海・空の3つの自衛隊が連携し、富山県内では初めて実施されました。