もともと、日本の南から台湾にかけての“海水温が高い海”に生息するエソですが、新潟でも2018年ごろからまとまって水揚げされるようになったそうです。

【ななみ社長 井村洋人さん】
「正直、邪魔な存在になるわけですよね、あと他の魚も傷んでしまったりとか…。例えば、のどぐろ10匹の中にエソが500kgとか1トンとか、そういう入り方をする未利用魚なんですよ」
エソは、西日本では高級かまぼこの原料として知られています。
この日は200kgのエソが水揚げされ、山口県の練り製品業者へ送られました。

一方で新潟では、エソはまだ使い道がない魚、やっかいもののような魚なのです。
「いまだに未利用魚なんだよね。それがまさかね…」
「本当にすごい人に出会ったなと思ってさ。あの人ならやるよ」
井村さんはこの日、1箱分(5kg)のエソを新潟県上越市に送りました。
“やっかいもの”を有効利用するプロジェクトのためです。
