ちょっとグロテスクで、新潟では市場に流通しないこの魚をご存じでしょうか?
『エソ』という、いわゆる“未利用魚”です。
この「未利用魚」を就労支援に活用し、おいしい出汁を作る… そんなプロジェクトが始まっています。

9月11日の新潟港に、水産業を営む井村洋人さん(50歳)の漁船を訪ねました。
この時期は、旬の魚アマダイなどが揚がります。
そんな中、新潟ではまだ“見慣れない魚”があがりました。
【ななみ社長 井村洋人さん】
「エソですエソ。未利用魚。近年すごい勢いで増えていますね」

爬虫類のような顔で細かい歯が並び、見かけはちょっとグロテスクな『エソ』。
小骨が多いうえに鮮度の落ちも早いため、いわゆる”未利用魚”として新潟県内では市場に出回りません。
「もともと新潟では食べられていなかったんですよね」
「本来すごく美味しい魚なんですが、新潟ではまったく馴染みのない魚で…。要は市場に出しても見向きもされないっていう魚です」