高周波を出す装置で人間を困らせる動物を遠ざける研究を続けている岡山理科大学の教授が、今度は空からの対策です。山に入ることなくイノシシを追いたてたり捕獲したりする方法を確立するための実証実験が始まりました。

害に悩まされている瀬戸内市長船町・磯上地区の住民から相談を受け始まった実証実験です。使うのは空飛ぶ小型無人機=ドローンです。岡山理科大学辻維周特担教授(辻しんにょうの点は1つ)。ドローンに鹿ソニックをつけて、果たしてイノシシを追い出せるかどうかという実験です。

動物の嫌がる音を出す装置「鹿ソニック」を駆使し、人里や線路、空港…さまざまな場所から動物を遠ざける研究を続けてきた岡山理科大学の辻維周特担教授。
今回挑むのは、耕作放棄地が増え、山と人里の境界が曖昧になったことなどでたびたび出没し被害を及ぼすイノシシ。実りの秋も直撃しています。

(地元の人)
「うち田んぼ入られた。もう厄介者、どうにもならん」