インド原産の植物「モリンガ」の栽培が大分県で始まっています。スーパーフードとして注目されている食材の魅力を大分から発信する取り組みを取材しました。

丸い形の葉が特徴のモリンガ。豊富な栄養素をバランスよく含んでいて、“奇跡の木”とも呼ばれています。最近は、スーパーフードとして世界的に注目され、国内でも栽培が始まりました。

(八尋記者)「噛んだときは結構甘いよもぎみたいな味ですが、しっかり噛めば噛むほどピリ辛になってくる」

豊後大野市犬飼町で栽培歴5年の田島靖久さんは、1500本の木を1人で育てています。収穫した葉は、お茶やパウダーに加工して道の駅などで販売していますが、知名度はまだ高くないそうです。

豊後大野市

田島さん:
「世界中で作っているのですが、知らない人が多い。大分の方に知ってもらい興味を持ってくれたらありがたい」

埼玉大学 藤野毅教授:
「あらゆるビタミン類が入っていて、鉄や亜鉛やカルシウムの含有量も高いことが調査で分かっている」

提供:藤野教授 カメルーン

栄養価の高さから国連は途上国の健康維持のため、モリンガを推奨しています。また、環境学を専門とする藤野教授の研究では、1600本以上のモリンガを栽培したところ、3か月で約5トンのCO2を吸収したそうです。これは一般家庭の2年分の排出量にあたります。

埼玉大学 藤野毅教授:
「モリンガを植えていくことで様々な貢献ができている。トータルで非常に良い植物です」