「自家焙煎コーヒー」で社会とつながる

こうした作業のほかに、『マイWayサードプレイス』では、自家焙煎したコーヒーをフリーマーケットなどで販売しています。渡辺さんは、コーヒーを通じた社会とのつながりが生まれていると話します。

写真は50代後半でアルツハイマー型の認知症と診断されて、臨床検査技師の仕事に区切りを付けた63歳の椿さんです。

コーヒー豆を焙煎する椿さん

NPO法人「マイWay」理事・渡辺典子さん
「自家焙煎コーヒーの取り組みをして良いと思ったのが、コーヒーを飲んでいただくことで、地域の方とかいつものこのメンバーだけではなく、外の社会との繋がりとか人との交流の機会を作れることですね。コーヒーを1つのネタとして色々なところと繋がっていけるっていうところが今後の展開としても良かったと思っています」

また、渡辺さんは「若年性認知症と聞くと“そんなことできないだろう”などと構えられてしまう壁があるけれど、コーヒーの販売を通じて“普通のこともできる”というメッセージは届いていると思う」とも話しています。