中国との向き合い方は?

藤森キャスター:
今度は外交政策です。特に中国との向き合い方についてお聞きします。

小川キャスター:
小泉さんに伺いたいのですが、先日の討論会でこれまで中国を訪問する機会がなかったと。中国については1人独裁という言葉も発していらっしゃいますけど、総裁になられたら習近平国家主席とどのように向き合っていかれますか?

元環境大臣 小泉進次郎(43):
まず対中国を考えたときに、外交の基軸に日米同盟があり、そこの日米同盟をアメリカの大統領がどちらの方になられても強化、そして進化させること。そして決してここにくさびを打たせない、明確なメッセージを発することが大事なことだと思います。そして今、同志国が東アジア、またインド太平洋地域により目を向けて、この地域の平和と安定は、世界の平和と安定なんだというメッセージを共有しつつあります。

そして、日本、我が国としても、中国の様々な挑戦に対してしっかりと抑止をして、行動を変容させていく。そのための防衛力の整備を抜本的に強化をする。これは岸田政権で決めたことです。こういったことをしっかり伝えていった上で、個別案件、例えば、処理水の放出に伴うような日本の海産物の輸入の停止。こういったものを解決していくためには、協議を開いてオープンに向き合う場はもちろん必要なことだと思います。

小川キャスター:
トップ外交でということですか?

元環境大臣 小泉進次郎(43):
はい。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩:
小泉さんは総理総裁になられたら、靖国神社参拝しますか?

元環境大臣 小泉進次郎(43):
靖国も含めて世界の中で、その国のために戦って命を失った方に対する尊崇の念を表することは当然のことだと思います。総理になってからの私の判断というのは、適切に判断したいと思います。

小川キャスター:
現職の外務大臣でいらっしゃる上川さんは今の小泉さんのお答えをどのようにお聞きになりましたか?

外務大臣 上川陽子(71):
私は靖国を訪問いたしません。この点についてはまず申し上げたいというふうに思います。この日中の両国間でございますが、今尖閣諸島を巡る情勢を含めまして東シナ海情勢、数多くの課題、そして懸案がございます。様々な可能性も同時にあるわけでもございます。両国は地域と国際社会の平和と安定に対して、大国としての責任を有しております。

昨年は11月にサンフランシスコで日中首脳会談が初めて行われまして、確認をしたのが戦略的互恵関係を包括的に推進していくということであります。主張すべきは主張する。そして責任ある行動を強く求めつつ諸懸案を含めまして、対話をとにかく重ねること。このことが何よりも大事であるというふうに思っております。外相としても日中間で会合をすることができました。こうした色々な層におきましての対話、これを重ねてまいりたいというふうに考えております。

小川キャスター:
林さんは日中友好議連の会長を務められた経験もおありですけれども、中国にはどういった向き合い方が求められると今感じていますか?

官房長官 林芳正(63):
主張すべきは主張して、そして対話は常にトライをしなければならない。そしてパンデミックとか温暖化、こうしたグローバルな課題については、協力も模索をしていく。こういう建設的で安定的な関係を双方の努力でやっていく。これでずっとやってまいりました。

敵を知れば、そして己を知れば百戦危うからずという、これは古典なんですけれども、やはりああいう国がどういう仕組みになっていて、今の体制は10年前、20年前の鄧小平さんがいた頃の時代と比べて変わってきているのか。こういうことをしっかり踏まえながら、同志国と連携を密にしてやっていく。そのとき考えなくてはいけないのは、経済安全保障の切り口だと私は思います。

(「news23」9月17日収録)