「PayPay 100億円あげちゃうキャンペーン」の影響

comugi:
ポイント競争の起点は2019年の「PayPay 100億円あげちゃうキャンペーン」です。QRコード決済が普及する前は、SuicaやQUICPayといった非接触決済が主流でしたが、PayPayがこのキャンペーンで大きく注目を集めました。

野村:
確かに、当時は「QRコード決済なんて流行らないだろう」と思われていましたが、今やクレジットカードに次ぐ普及率を誇るまでになりました。

comugi:
そうなんです。QRコード決済は端末が必要ないため、加盟店側も導入しやすかったんです。それがPayPayの大きな強みでした。電子マネーは端末が必要で、それを設置するコストが高かったため、特に小規模な店舗ではQRコード決済の方が導入が進みました。

野村:
なるほど。手数料が安くて導入コストも低い、だからPayPayが普及したわけですね。

comugi:
その通りです。PayPayは2019年のキャンペーンで一気に加盟店を増やし、今では1000万ヶ所以上で使えるようになっています。電子マネーのQUICPayやIDは数百万ヶ所程度なので、PayPayの方が圧倒的に多くの場所で使えるようになったのです。

野村:
確かに、小規模な店舗ではQRコード決済の方が導入しやすいというのは納得です。

comugi:
さらに、PayPayは当初、手数料がほぼ無料に近い状態で加盟店を獲得していきました。これが普及の一因です。

野村:
他にも主要なプレイヤーがいるんですよね?