自民党総裁選の投開票まであと10日。候補者は連日、自らが掲げる政策を訴える一方で、「政治とカネ」の問題について積極的な発言がみられません。なぜなのでしょうか。

「政治とカネ」街頭演説会で触れたのは1人 計27秒

南波雅俊キャスター:
「なぜ裏金問題を話さないのか」に焦点を当てて、自民党総裁選を見ていきます。

そもそも、自民党の派閥の裏金問題は、政治資金パーティーの収入を収支報告書に不記載などの議員が85人にのぼり、所属議員の販売ノルマ超過分は、“裏金”としてキックバックしていたという問題です。

この裏金問題は、内閣支持率の低下岸田総理の不出馬の一因にもなり、一つの焦点になってくる問題です。

そんな中で、9月14日に名古屋で街頭演説会が行われ、9人が約10分間ずつ演説しました。

外交や経済政策など、未来については語っていましたが、裏金問題について話した時間を、Nスタが計測してみました。

林芳正氏は27秒で、他の議員は0秒となり、冒頭に謝罪する形で触れた林氏の他には、1人も言及しませんでした。