「政治とカネ」の問題が指摘される田畑裕明衆議院議員について、自民党富山市連の蜷川支部は、次の衆院選で候補者とすることの賛否を問うアンケートを独自に行うことを決めました。16日の会合では自民党富山市連が党員アンケートを中止したことに触れ、出席者から「何のための自民党員なのか」といった厳しい意見が相次ぎました。

自民党富山市連蜷川支部 山本繁之支部長:「県議会議員、市会議員の皆さんお集まりになってそれを協議した時に半数近くの人が反対であり、半数近くの人が賛成であると。なのに、自民党に、各党員にそれを聞かないのはおかしいだろうと思いますので、皆さんの意見をお聞かせいただいて、それについてどうするかの取り扱いをここで協議したいと」

16日開かれた自民党富山市連、蜷川支部の幹事会。支部の役員ら15人が出席し、現職の田畑裕明衆議院議員を次期衆院選で候補者として支持することについて、党員の意見を聞くべきか議論しました。

田畑議員を巡っては相次ぐ「政治とカネ」の問題を受けて、自民党富山市連の県議と富山市議の間で次期衆院選の候補者とすることに賛否が割れ、党員6000人へのアンケートを検討していました。

しかし、9月8日の支部長幹事長会議で出席者の猛反発を受け、党員アンケートは中止に。一転、富山市連は田畑議員を公認する方針を決めました。

39ある校下支部のうち、田畑議員の公認に反対したのは蜷川支部だけでした。