学習専用のクーポンで学びの機会を提供

チャンス・フォー・チルドレンでは、経済的に厳しい家庭に塾や習い事の費用として使える「スタディクーポン」を提供しています。

今年度は小学生から高校生までの660人に、総額1億7,000万円分のスタディクーポンを提供するなど、設立からの13年間で、のべ6,000人以上の子どもたちに学びの機会を提供したそうです。

費用はすべて企業や個人からの寄付でまかなわれています。

ただ、毎回スタディクーポンの希望者募集の時には、定員を大幅に上回る応募がある状況で、残念ながら外れてしまう人も出てしまっているのが現状だそうです。

このスタディクーポンは全国4,000の教室や団体で使うことができます。

「チャンス・フォー・チルドレン」代表 今井悠介さん
「クーポンの利用先は、子どもたちから随時リクエストを受け付けているんですね。例えば、『登録していない教室がある』『地元でこんな教室があって行きたい』という声があったら、その声を我々に届けてもらえれば、その教室に随時交渉してクーポンの利用先になってもらう、ということをやってきているんです。
なので、基本的には子どもが使いたいところで使えるように全力でサポートしています。
教室によってすごくたくさん来るところもあれば、本当に一人二人受け入れていただいている場合もあるんですけど、私は結構どちらもあるということが大事だと思っています。というのは、行政の施策で何か場所を設置しようとなると、より子どもが多く来れば、というだけになっちゃうんですよね。
でも、子どもたちは地域の中で何十という選択肢の中で、たとえ一人だけが来ている教室でも、あえてそこを選んできているんですね。それが一人一人を大事にすることだと思っていまして、そういう小さな体験や学びの場が地域にたくさんあるということがすごく大事だと思っています。それが子どもたちの多様な状況に合わせていく、多様性に応えるということなのかなと思いますね」

なお、クーポンを使った高校生からは…

「このような支援のおかげで、お金の心配をすることなく勉強に専念することができます」
「金銭的な問題を気にせず学習塾に通えたことは、とても心の支えになりました」

などの声が寄せられているそうです。