「何でもトレーニング!」階段も苦にせず

試合ができる体力を作るには、日ごろのトレーニングが欠かせません。大会の前日、福岡早良クラブを訪ねました。メンバーの半数が70歳以上。週に3日、練習をしています。

本田勝士さん(85歳)「何でもトレーニングになると思う。地下鉄の階段も全然苦にならん」

顧問の羽立司郎さん(90歳)「もう立ちきらんと?手術できんとかね?」
年齢を重ねると、どうしても増えるのは、病気や体の話。中にはこんな方も…。

遠藤正人さん(72歳)「肺がんです。7月22日に手術したばかり。大丈夫じゃないばってん、(体を)慣らさんことにはどうしようもないけん」

Q.プレーすると元気になる?
遠藤正人さん「ボールが飛んでくると元気になります。やっぱりテンションが上がりますね」
皆さんに、元気の秘けつを教えてもらいました。

「じいちゃんたちとグラウンドを走り回ることです」
「みんなと打って走って、そして、終わって酒飲んで笑う!」
「よく食べること。寝ること。カラオケをすること。お酒飲むこと」
指切断の大けが乗り越え

中村義則さん(84歳)「こういうのをやっているから元気ちゅうかですね。みんな一人一人病気は持っていますよ。でも、病気に負けんぐらいの体をみんなしていますからね」

シニアソフトボール福岡県大会の最高齢ピッチャー・中村義則さん。実は35年前、仕事中の事故で利き手の指を切断する大けがをしました。中指は第2関節からありませんが、マウンドに立ち続けています。

中村義則さん(84歳)「けがした時は、ソフトボールはできないだろうと思っていたけど、何とかできるようになった。なかなか最初はコントロールがつかなかった。変化球がなかなかできない。自分なりに工夫をして。それから45年やっております」

「鉄人」中村投手を擁し2連勝した福岡早良クラブは、連覇を目指して2連勝。決勝に進みました。決勝は、強豪・大牟田と筑後の混成チームと対戦。残念ながら完封負けし、春の大会に続く連覇は逃しましたが、中村さんたちは「また、次の試合で頑張りたい」と話していました。