岡山県笠岡市の高校生が地元の島で栽培されている柑橘類・ダイダイを使ったクラフトコーラを開発しました。地域の作物を活用し、にぎわい創出につなげようという取組みです。

高校生が開発したクラフトコーラ、「北木島DAIDAI GO!GO!」です。今月(9月)10日、発売に向けた発表会が行われました。

開発のきっかけは、ビジネスコンテスト出場をめざす笠岡商業高校のグループ「笠SHOP探求班」が、代々続く縁起物としてしめ縄などにも使われる北木島のダイダイに注目したことから始まりました。

(笠岡商業高校 笠SHOP探求班 定岡杏奈代表)
「最近はやりはじめたのは何か調べていたところクラフトコーラにいきつき、まだダイダイを使用している商品がないということだったので、クラフトコーラとダイダイを使った商品を作ろうと考えました」

ダイダイは香りがよく、酸味が強いのが特徴で、開発には地元の企業も協力し、甘みと苦みとのバランスをとるためにスパイスの配合を工夫するなどして納得の味に仕上げました。

(開発に協力した企業 キッチンラボ101 金藤光路所長)
「すごくスパイスのバランスがよくて、甘みも抑えられていて、おいしいと思います。ダイダイの味もしっかり出ていて」

ダイダイのコーラは今年1月に開かれた高校生ビジネスプラン・グランプリで全国5014件の応募の中から10組のファイナリストに選ばれました。栽培農家の後継者不足も問題となっているダイダイで地域おこしを目指したプランが評価されたのです。

(開発に協力した企業 キッチンラボ101 金藤光路所長)
「もともと笠岡にあるもの、埋もれていたものを掘り起こしてきて、すばらしい形にしてくれたので、すごい可能性を感じました」

全国でも高い評価を受けたダイダイのコーラは、200ミリリットルの瓶入りが550円で販売されることが決まり、ふるさと納税の返礼品にもなるということです。

(笠岡商業高校 笠SHOP探求班 矢部実緒副代表)
「日本中のみんなに知ってもらい、北木島も有名になって、観光客が増えていってほしいと思っています」

ダイダイを使ったクラフトコーラは、来月(10月)から、笠岡駅前にある土産物店「はればーじゃ」で発売される予定です。