コメ不足の解消に向けて、JAが広島県産コシヒカリの新米を発売しました。気になるのは値段です。去年より4割高い価格に戸惑う人もいました。

柴田和広 記者
「この秋、収穫された県内産コシヒカリの新米が、広島市内のJAの直売所に運び込まれています。値段は5キロ税込み3650円、去年より4割高いということです」
JA全農ひろしま 米穀販売課 坂井秀太郎 課長
「ようやく新米が取れたんですが、まずは(令和)6年産の相場はそこらへんになろうかと思います。生産者の手取りの最大化ということで、認知いただきたいなあというところもあります」

広島市安佐南区のJAの直売所です。12日に搬入された県産コシヒカリの新米は5キロ詰めが30袋。まだ出始めで、数量限定という扱いで去年産のコメと並んでの販売となりました。
開店とともにさっそく客が買い求めていましたが…
買った人たち
「もうほとんど底をついたので買いに来たんですけど、かなり上がってますよね」「高いです。1000円高いです、いつもより」

中には売り場に掲示された値段を見て、割安な去年産のコメを買う人…、買うのをあきらめた人もいました。
買わなかった人
「先週、初めて来たんですけど、そのときよりはみんな高くなっている。あした来て、違うおコメが出てたら、そっちを買おうかなと思います」
それでも30袋は午前中で完売したということです。

広島県内ではコメの大手卸業者も今週から県産コシヒカリの新米の販売を始めましたが、こちらの販売価格も5キロ3500円前後だということです。