原理原則を大切に… 新潟に初タイトルを
本気でタイトルを目指すシーズンが始まり、有吉選手もカップ戦2試合に出場し、前の試合は勝利を挙げた。「今は隙や甘さをひとつずつつぶしていくことがすごく大事なこと」と話したうえで、こう話した。

「攻撃に、得点に関わる部分を意識してやりたいのはもちろんですが、ディフェンス、守備の部分で細かい攻撃の芽をつぶしていくことを90分間さぼらずに、チームメートと協力してやっていくということが、今の自分にはすごく必要なことなんじゃないかなと思っています。
ハシさん(橋川監督)も『際(きわ)が大事』などと話していて、『細かい部分をしっかりやりなさい』と言われているので、そういった部分を意識してやっていきたいなって思います」
昨季、自分の視野を広げるために、指導者のB級ライセンスを取得したという有吉選手。「普通にサッカーを学ぶことは新しかったですし、様々なレベルの人がいる中では、練習やサッカー自体を成立させるのが本当に難しくて。伝え方なども勉強になりました」そう振り返るとともに、あらためて“基本=原理原則の大切さ”を痛感したという。
「ハシさん(橋川監督)がチームとしてやってほしいことが、原理原則に基づいていることが多いので、それを高いレベルで突き詰めていく。さぼらずにしっかりとやるということはすごく大切なことなんだなと改めて感じています」

サッカーを始めて25年あまり。プロ選手としては大ベテランと言われる年齢となった。それでも話していると、勝利への思いがあふれてきた。
「相手に勝つこと。相手を上回ること。勝って反省して、課題を出して、修正して…ということを繰り返していって、強くというか成長できればいいかな。ひとつひとつ大事に戦っていきます」
新潟に初めてのタイトルをもたらすことができるか―
元なでしこジャパンとして世界を経験した有吉選手が、チームに新たな変化をもたらそうとしている。
◇有吉佐織(ありよし・さおり)選手
 1987年11月1日、佐賀県出身。身長160㎝、利き足は右。ニックネームは、あり。得意なプレーは「かけひき」。なでしこジャパンのメンバーとして2015年女子W杯では準優勝。今季から新潟Lに加入し右サイドバックを中心にプレー。














