蔵治教授「皆伐されたエリアとの一致は偶然ではないんだろう」

では、蒲郡市の土砂崩れ現場から見えてきたことは?

(東京大学 蔵治光一郎 教授)
「崩れた一番上が皆伐されたエリアと一致しているのは偶然ではないんだろう。それが下まで全部押し流すほどの規模になったところまでは、よく分からなかった」

蔵治教授は伐採後の「森の管理」が大切だと話します。

(東京大学 蔵治光一郎 教授)
「昔は人間が住む所に近い山は『里山的な管理』といって、人間がしょっちゅう山に入って管理をしていた。管理をやめた結果、木が好き勝手に生え放題になったり、竹が侵入してきたりといった問題がどこでも起きている」

「今回のような台風や線状降水帯が来たら、東海地方どこでも崖のすぐ下に住んでいる人は、勾配がどうであろうと警戒した方が良い」

水資源機構は「今回の土砂崩れとの関連性は分からない。工事が2014年に完了してから現在まで特に異常はなかった」としています。